こんにちは!タカハシです。
今回は、数多くのクリエイティブツールを開発している「Adobe社」の動画編集ソフトについて、初心者向けに解説致します。
Adobe社のツールといえば、「Premiere Pro」や「After Effects」が有名ですよね。
実はそれ以外にも、Adobe社からは動画編集に役立つ様々なソフトウェアが提供されています。
製品によって操作性や機能も様々なので、初心者や一般向け、動画編集のプロ向けなど、用途によって使い分けることが可能です。
この記事では代表的な動画編集ソフトの種類と特徴を解説しますので、ソフト選びに悩む方はぜひご覧ください。
動画編集ソフトを提供するAdobe社とは?
Adobe Inc.(アドビ)は、アメリカ合衆国のカリフォルニア州に本拠地を置くソフトウェア企業です。
1982年にジョン・ワーノックとチャールズ・ゲシュケによって創立されました。
主に画像編集や動画編集などのグラフィック処理に関するソフトウェアを提供しており、クリエイティブ系のデザインツールでは業界トップのシェア数を誇ります。
Adobe社の代表的なソフトは次のとおりです。
- Adobe Photoshop:写真加工ソフト
- Adobe Illustrator:ベクターグラフィックスの作成や編集用ソフト
- Adobe Premiere Pro:動画編集用ソフト
- Adobe After Effects:モーショングラフィックスやビジュアルエフェクト制作用ソフト
- Adobe InDesign:印刷物や電子出版物のデザイン用ソフト
- Adobe XD:ウェブデザインやアプリデザインのためのプロトタイピングツール
これらのソフトは単品購入する場合と、サブスクリプションベースで月々または年間契約して使用できるものがあります。
また、「Adobe Creative Cloud」というAdobe社の製品20種類を使用できるプランも提供されています。
関連記事:初心者向けの動画編集ソフトおすすめ5選
Adobeが提供している動画編集ソフトの種類
Adobe社は、動画編集に特化した次のようなソフトウェアを提供しています。
- Adobe Premiere Pro:プロフェッショナル向けの映像編集ソフト
- Adobe After Effects:モーショングラフィックスやビジュアルエフェクトの制作に特化したアニメーションソフト
- Adobe Premiere Rush:スマートフォンやタブレットで簡単に動画編集を行えるモバイル向けアプリケーション
- Adobe Premiere Elements:初心者向け単品買い切りタイプの動画編集ソフト
- Adobe Spark Video:クラウドベースのオンラインビデオ制作ツール
以下より、1つずつ詳しく解説致します。
①Adobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)
Adobeが提供している動画編集ソフトの種類1つ目は、Adobe Premiere Proです。
Adobe Premiere Proは主に映画やテレビ番組、Webコンテンツなどの制作に使用され、動画編集のプロにとって非常に重要なツールとなっています。
豊富な機能と高度な編集ツールを備えており、映像のカット、トリミング、エフェクトの追加、オーディオ編集、カラーグレーディングなど、さまざまな編集作業を行うことができます。
また、多くのファイルフォーマットに対応しており、異なる解像度やフレームレートの映像を組み合わせることができたり、テキストやグラフィックの追加など、幅広いクリエイティブな編集が可能です。
②Adobe After Effects(アドビ・アフター・エフェクツ)
Adobeが提供している動画編集ソフトの種類2つ目は、Adobe After Effectsです。
Adobe After Effectsはモーショングラフィックスやビジュアルエフェクトの制作に特化した編集ソフトで、映像や静止画に対して高度な特殊効果やアニメーションを追加することができます。
例えば、以下のような目的で使用されます。
- モーショングラフィックス(ロゴアニメーション、タイトルアニメーションなどの動的なグラフィックス)の作成
- ビジュアルエフェクト(爆発、火、煙、水しぶきなどのリアルな特殊効果)の作成
- CGI(コンピュータ生成画像)によるキャラクターや生物のアニメーション作成
- トラッキング(映像の中の特定のポイントの動きを追跡し、それに合わせてエフェクトや要素を動かすこと)
前述したAdobe Premiere Proが映像の編集を中心に行うソフトなのに対し、Adobe After Effectsは特殊効果やアニメーションを加えることに特化したソフトです。
両者を組み合わせることでよりクリエイティブな動画編集を行うことができますので、Adobe社の製品を使う初心者の方は、この2つのソフトを使いこなせるようになるのが理想です。
関連記事:動画編集初心者のためのAfter Effects(アフターエフェクツ)ガイド
③Adobe Premiere Rush(アドビ・プレミア・ラッシュ)
Adobeが提供している動画編集ソフトの種類3つ目は、Adobe Premiere Rushです。
Premiere Rushはモバイル向けの動画編集アプリケーションで、スマートフォンやタブレット上で動画編集を簡単に行えるよう設計されています。
オンライン共有機能があるため、編集した動画を直接YouTubeやInstagram、Facebookなどにアップロードすることができます。
また、上述したPremiere Proの機能をある程度継承しているため、モバイルでも高度な編集作業が可能になります。
Premiere Rushはスマホで手軽に動画編集を行いたい方や、旅行やイベントを動画として記録したい方、YouTubeコンテンツの制作を目的とする方にとっては非常に便利なツールとなっています。
関連記事:スマホを使用してYouTubeの動画編集を開始する方法
④Adobe Premiere Elements(アドビ・プレミア・エレメンツ)
Adobeが提供している動画編集ソフトの種類4つ目は、Adobe Premiere Elementsです。
Premiere Elementsは初心者向けの動画編集ソフトで、直感的な操作で簡単に編集作業を始められるよう設計されています。
プロフェッショナル向けのPremiere Proよりも機能が簡素化されているものの、基本的な動画編集を行うには十分な機能を備えているため、動画編集初心者や趣味として動画編集をしたい一般ユーザーに高い人気を誇っています。
Premiere Proはサブスプリクションベースで月々(または年間)の使用料を払う必要がありますが、Premiere Elementsは1回限りの購入となっています。
2023年7月時点の購入費用は19,580円となっています。
⑤Adobe Spark Video(アドビ・スパーク・ビデオ)
Adobeが提供している動画編集ソフトの種類5つ目は、Adobe Spark Videoです。
Adobe Spark Videoはクラウドベースのオンライン動画編集ツールで、プロ向けというよりも、ビジネスや教育、個人のコンテンツ制作に向けたツールとして開発されています。
シンプルな操作性と豊富なテンプレートがあることが特徴で、初心者でも直感的に操作することができるため、プレゼンテーション、教育コンテンツ、イベントのレポート、SNSへの投稿など、日常的な幅広い用途で利用されています。
また、作成した動画はAdobe Sparkのクラウドに保存され、URLをシェアすることで他の人と共有したり、ソーシャルメディアに直接共有することが可能です。
Adobe Spark Videoには無料プランとプレミアムプラン(月額1,078円)があり、無料プランには主要機能がすべて含まれています。
また使用回数の制限や追加料金もないため、初めて動画編集を行う初心者の方は、一度試しに使ってみていいかと思います。
動画編集初心者にはAdobe社のどのソフトがおすすめ?
ここまで、Adobe社が提供している動画編集ソフトの種類と特徴を解説しました。
初心者の方はどのソフトを使うべきか迷ってしまうと思いますが、選ぶ前に動画編集の目的を考えましょう。
- 趣味として家族や思い出の動画を作りたい
→初心者向けのAdobe Premiere ElementsやAdobe Spark Video - スマホで手軽に動画編集したい
→Adobe Premiere Rush - 動画編集を仕事にしたい
→プロ向けに開発されたAdobe Premiere ProやAdobe After Effects
などの選び方があります。
なお、副業や転職を目的に編集スキルを学びたい方向けのスクールでは、Adobe Premiere Proを教えていることがほとんどです。
初心者には難しく感じるかもしれませんが、稼ぐためのスキルを身につけるにはAdobe Premiere Proを覚えていて損はありませんので、ぜひご検討ください。
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