こんにちは!フリーランス動画編集者のタカハシです。
今回は、これから動画編集を始めたい初心者の方に向けて、Windowsで利用できる動画編集ツールをご紹介します。
WindowsにはPhotosやClipchampといった無料ツールが標準搭載されているため、初心者でも簡単に動画作成を始めることが可能です。
またご自身で編集ソフトをインストールすることで、より高度な動画を作成できるようになります。
しかし、ツールによって利用できるOSが異なりますので事前に確認しておくことが大切です。
この記事では、以下の内容をご紹介します。
- Windowsに標準機能されている動画編集ツール
- Windowsにインストールして使える動画編集ツール
Windowsに標準機能されている動画編集ツール
Windowsでは、標準搭載されている無料ツールを利用して手軽に動画編集を始めることができます。
ここでは、代表的なツールを2つご紹介します。
- Photos(Microsoft フォト)
- Clipchamp(クリップチャンプ)
これらのツールは基本的な編集作業に適しており、コストをかけずに動画制作することが可能です。
以下よりそれぞれの詳細を解説します。
①Photos(Microsoft フォト)
Photos(Microsoft フォト)はMicrosoftが開発した無料の動画編集ツールです。
Windows10 及び Windows11に標準搭載されており、追加のソフトをインストールせずにすぐに使うことができます。
Photosは写真やビデオクリップの管理だけでなく、カット編集、トリミング、テキストや字幕の追加、音楽の挿入など、基本的な編集機能を備えています。
初心者でも直感的に操作できるため手軽に動画編集を始めたい方に適していますが、高度な機能はないためプロフェッショナルな動画編集には適していません。
WindowsのPhotosで動画編集する際の主なデメリットとして、以下のことが挙げられます。
- 複数のトラックの操作ができない
Photosのタイムラインはシングルトラックであり、複数のビデオクリップやオーディオトラックを重ねて編集することができません。 - オーディオ編集に制限がある
Photosでは音量調整や音楽の追加など基本的な操作はできますが、詳細なオーディオ編集やミキシングはできません。 - カスタマイズ性が低い
Photosではテンプレートを利用して簡単に動画編集ができますが、カスタマイズの幅が狭いです。
エフェクトやトランジションの選択肢が少ないため、独自のデザインやスタイルを加えたい場合は自由度が低いと感じるでしょう。 - 複雑な編集や長時間の編集作業に向かない
Photosは比較的軽量なツールであるため、基本的な編集作業では動作が安定しています。
しかしファイルサイズが大きい動画や複雑な編集作業、長時間の編集作業をする場合、動作が遅くなったり、クラッシュしたりする可能性があります。
Photosは趣味としての動画編集や短い動画の作成に役立ちますが、より高度な編集を行いたい場合は他の編集ツールを検討した方がいいでしょう。
②Clipchamp(クリップチャンプ)
Clipchamp(クリップチャンプ)は、Microsoft社が提供している動画編集ツールです。
ブラウザ上で利用できるため、アカウントを作成すればWindowsだけでなくMac、Linux、 ChromebookのOSでも使用可能です。
ClipchampはWindows11にアプリ版が標準搭載されているため、ブラウザを起動せずに無料で使うことができます。
基本的な編集機能の他、多様なテンプレートが用意されており、初心者でも簡単に高品質な動画を作成できます。
Clipchampには無料版と有料版があり、簡単な動画であれば無料版でも十分といえます。
しかし無料版はエクスポートの解像度が720pに制限されていたり、テンプレートやエフェクト、素材に制限があります。
フルHDの動画編集には適していないため、仕事として使うのであれば他の編集ソフトを検討するのがおすすめです。
Windowsにインストールして使える動画編集ツール
ここまで解説した通り、Windowsに標準搭載されている動画編集ツールはあくまで初心者向けであるため、プロフェッショナルな編集作業をする場合は他のツールを利用するのがおすすめです。
様々なツールがある中で、Windows OSで利用可能な編集ツールの代表的なものをご紹介します。
Windowsで使える無料ソフト
- Filmora(Windows、Macで利用可能)
- DaVinci Resolve(Windows、Macで利用可能)
- PowerDirector(Windows、Macで利用可能)
- OpenShot(Windows、Macで利用可能)
- Shotcut(Windows、Macで利用可能)
- AviUtl(Windowsのみ)
Windowsで使える有料ソフト
- Adobe Premiere Pro(Windows、Macで利用可能)
- Vegas Pro(Windowsのみ)
このように、Windowsは様々な動画編集ソフトに対応していますが、「Final Cut Proが使えない」という大きな特徴があります。
Final Cut Proはプロの編集者も多く利用している有料ソフトで、優れた編集機能を備えています。
業界最大シェアを誇るAdobe Premiere Proと大きく異なるのが、Final Cut Proは1回購入すれば永久的に使える点です。
長く編集ソフトを使用する場合はトータルコストが安く済むため、Final Cut Proを使うためにMacを使う、という方も多くいます。
しかしパソコンOSのシェアは圧倒的にWindowsが多いため、Windowsの方が使えるソフトやツールの数が多いです。
初心者の方は、様々な編集ソフトを比較検討してご自身に合うものをお選びください。
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